夜長月の映画鑑賞

2008-09-30

今頃なんだけど備忘録として
9月に観たのは『デトロイト・メタル・シティ』『ロックンロール★ダイエット』『ネコナデ』
デトロイト・メタル・シティ、ヘビメタとやらにはほとんど縁のないワタシ。
「筋肉少女帯ってデトロイト・メタル・シティとおんなじ系のデスメタルなん」の一言で一緒にいった筋肉少女帯フリークの友達の説教をくらった。
『ロックンロール★ダイエット』
嶋大輔といえば銀蝿の弟分、男の勲章だね。昔、河原町ですれ違った時はひぇー、かっこよすぎと思ったんだけどなぁ。昨今のダイエット番組に乗せられてたただ今、バナナダイエット実践中のワタシとしてはとりあえず観ておかねばと。
『ネコナデ』
コネコトオジサン、ま、ありがちな展開。それにしても大杉漣と原日出子の間の子供がちょっと小さすぎ。随分遅くなってからの子やったら猫に癒されてるより自分の子にでしょ。と思うのは老婆心かねぇ。
期限間近のチケットや誘われるままに観た映画だったけど、どれも続編とか、もちょっと深く観たいなぁと思った。

【映画】休暇

2008-08-22

休暇.jpg
生きることにした。人の命とひきかえに。


休暇をもらうために刑務官がひきかえにしたのは死刑囚の命。
刑務官は子連れの女性と結婚をし人生を再生しようとするための休暇。
厳密にはその刑務官でなくても死刑は執行されるのだけれど…
死刑執行の際に支え役に立候補する代わりに与えられる1週間の休暇。
1週間でそのカルマから解き放たれるはずもなく、重い塊が身体に沈殿していく。

刑務官のように人生を再生できるものであるならば死刑囚の人生もまた同様。

日本の死刑制度がなくならないのはなぜなんだろう。

文化庁の後援作品っていうのも不思議な気がした。

クライマーズ・ハイ

2008-07-30

1985年、御巣鷹山の日航機事故、あれからもう23年、ワタシも直後、乗るはずだった便。

映画は事故をめぐる地元新聞の記者たちの極限の数日間、新聞社の裏側。

松本サリン事件以降、信憑性のない報道に右往左往もした。マスメディアの功罪といってしまえばそれまでだけれど…。報道が早さだけが優先される状況はいかがなものか。
ニュースを得るためにどんなに必死になったとしても、それは感情に流されるべきでない。淡々と事実を伝えて欲しいと思うのはワタシだけか。そんな意味でもシンプルな活字の報道は多少の信頼感はある。
ダブルチェックという言葉が耳に残った。
地味だけど自分のポジションを忠実にこなそうとするでんでんや田口トモロヲが良かった。


【映画】ぐるりのこと

2008-07-04

ぐるりのこと

めんどうくさいけど、いとおしい。
いろいろあるけど、一緒にいたい。

夫婦なんてそんなもんだろうけど、『そんなもん』が意外とムツカシイのだろうね。

法廷画家のカナオはスケベなだめ夫(リリー・フランキー)、小さな出版社勤めの「何でもちゃんとやりたい」独善的とも思える妻翔子(木村多江)。
そんな形の夫婦であったのが身籠った子を亡くしたことで、少しずつ関係性を変化させ再生していく。
悲しいかな、失ってからでしか気づかないこともあるだろう。

自分のことを理解する。
そして夫婦のこと、自分と伴侶の関係。
距離感。求められていること、求めること。
それから社会のこと、社会をフィルタリングして自分を見つめる。

映画のように10年ぐらいでなんとなく見つけられたら上出来…かもね。

非現実の王国

2008-06-21

非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎
『非現実の王国でヘンリー・ダーガーの謎』を観た。
ヘンリー・ダーガーも彼の描くヴィヴィアン・ガールズも知らない無知なワタシ。
係累もなく貧しい男が自分のためにだけ心の趣くまま書き綴った60年間。
アウトサイダー・アートという極めて個人的な創作活動の一端を興味深く観た。
最近、世の中で色んな事件があったりして、エネルギーとか感情のコントロールが下手で精神世界までが他者に支配されてしまっているかのよう。
人は自分の力だけではどうにもならない現実と自分が創り上げることできる妄想・空想・イメージの世界とのバランスで自己を保っていけるのではないかしらん。
そんなことを夜8時ご飯の後の軽い睡魔に夢現を行き来しながら思った。

さてその後、帰宅すると裏庭でミューミュー声がする。
この雨の中、仔猫が迷い込んだのかなと思って目を凝らすとそこにいたのは…小鹿!
どうも裏山から落っこちて来て行き場を失っていた。
しばらく呆然とお互い眺めあっていたが、ワタシにはどうしようもなくオットに救援を求める。
ようやくで必死の泣き声のバンビちゃんを捕獲して、親のいるであろう山に戻した。
雨降り、びちょびちょ濡れの大人とバンビ、夜中の捕り物。
これこそかなり、非現実的な怪しい状況。

【映画】≒草間彌生 わたし大好き

2008-05-19

草間弥生.jpg
現代美術、前衛は独善の共有だと勝手に解釈してる。
そういう意味で草間彌生の作品には惹かれるものがある。
彼女自身も、もはや作品の一部であり、『わたし大好き』というのは必然だろう。
凡人は他者を鏡として自分の姿を映し出そうとするけれど、才能溢れたヒトというのは確固とした評価軸を自分のなかに持っているのだろう。
それが他人からは多少狂気じみて見えるとしても。

【映画】歓喜の歌

2008-02-09

松岡監督 パンフ買ったのはすごいひさしぶりかも
ママさんコーラスのダブルブッキングのお話。ママさんコーラスなんてありえない程見開いて口あけて、ワタシは関わりたくない部類だったのであまり食指が動かないテーマだった。けど原作は立川志の輔で監督がバタアシ金魚以来好きな松岡錠司監督。松岡作品好きとしてはどう料理したんだろうと行ってみた。ありえない話だけどモチーフが人情落語らしく大笑いしてほろっとさせられた。少しだけママさんコーラスに対する偏見も解消されたかな。
映画の終了後に監督のティーチイン。自分の作品はわかり難いと言われてるといってたけど、ワタシはこなれきったものより少し固まりの部分のある感じのする監督の作品が好きだ。最後のほうに少しだけ筒井道隆が出てたのも懐かしかった。

【映画】いのちの食べかた

2008-02-04

オートメーション化された工場。ニーズに応えるため大量生産されるいのち、そして屠殺と淡々と食の生産現場をドキュメンタリー。
ショッキングな場面があらかたであるが説明も音もなく食の生産現場が映される。だからどう見るかは自由。大上段に振りかぶってさぁベジタリアンになろう!食にコストパフォーマンスを求めるな!大量生産大量消費反対!というのも自由。
でもワタシはこれからも肉も魚も食べていくだろう。
人は生きているもののいのちをいただいて生きている。
そしてそのいきものは『月とうさぎ』のうさぎのように『わたしを食べてください』と自ら火に飛び込んでいくのではない。いのちを奪いながら生きているんだという事実だけはこころしておこうと思った。

【映画】北辰斜めにさすところ

2008-01-31

伝えたい志がある。残したい想いがある」
たまたま映画の更新に行って無料で観た映画が今年初の映画となった。でもこの映画タイトルは女性うけはしないだろうな。ひよってなくていいとも言えるけど。旧制高校に思い入れがあるのか、劇場内は超満員それもお年寄りばっかりだった。
最初から泣けとばかりの映画は本当は苦手だけれど三國連太郎だからいいんだ。三國連太郎の映画を観たのは『大河の一滴』以来だけど存在感のある演技に引き込まれてしまう。あの映画も図らずも神山征二郎監督作品だった。
緒方直人が旧制高校生役なのも童顔だから許そう。
『天才的なバカになれ』の言葉とおりに恋にも勉学にも一生懸命なばんからな学生、戦争に翻弄された若者たちが過ごしたそんな時代。ぬるーく、ゆるーく生きている今は本当にしあわせなのかなと考えさせられてしまう静かな反戦映画。観終わってやっぱり涙と鼻水ぐちゅぐちゅに泣かされていた。

【映画】めがね

2007-11-01

めがね.jpg
見終わって旅に出たいなと思った。かもめ食堂とかぶってるといわれるけどワタシ好みの映画だった。「外さないように、失わないように」してきた人生を、ふっと一回休んで、ここに来たタエコ役は小林聡美。何が自由か知っているサクラさん役のもたいまさこは今回もいい。二人は旅の持ち物からして違う。小さなバッグひとつのサクラさん、詰め込めるだけ詰め込んだ大きなスーツケースのタエコさん。みんながたそがれる場所が与論島の海岸。波のリズムとヒトの呼吸のリズムは一緒なんだと誰かから聞いたことがある。『たそがれる』っていい感じ。海好きのワタシもたそがれる才能があるかもなぁ。

【映画】殯の森

2007-10-08

殯の森
殯の森を観た。やはり茶畑の美しさとか山の風景ばかりに目がいってしまう作品だった。
うーん…。内容的にはこないだ観た萌の朱雀の方が数段良かったな。
理解できない部分が多かったし。主人公が70歳位の設定なんだけどどうしてもムリ。60にしかみえへんかっしそれが生々しい感じがして受け入れられなかった。登場人物が度を過ぎてヒステリックだった。『こうしゃんなあかんってこと、ないから』っていう先輩介護福祉士の言葉は気に入ったけど。

【映画】萌の朱雀

2007-09-13

萌の朱雀
河瀬直美監督作品 萌の朱雀
緑豊かな時が止まったような奈良の山村。そこで両親や祖母、いとこの栄ちゃんと暮らす、みちるの夏のおはなし。
自然に囲まれステキだけれど、住むのには息苦しくなるほど小さな閉じた世界。お財布は嫁でなく姑が握っていたり、寄り合いでの老人しか発言できない雰囲気、なにより嫁の行き場のなさやみちるの恋ゴコロが手近ないとこの栄ちゃんにむけられるということ。村の存亡がかかったトンネル工事の中断で働く気力をなくし自殺してしまった父親の姿。みーんなエネルギーのもって行き場がないんだなとセツナく感じた映画でした。

すこーし遅刻して映画館入ったんだけど、真っ暗で手探り状態で座席をまさぐり思わず痴漢行為をはたらいてしまったのはワタシでっすあせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)スマソ

【映画】相米慎二ナイト

2007-09-09

台風クラブ
ただいま、おかえんなさい<七回忌・相米慎二ナイト>
台風クラブ、ションベン・ライダー、お引越しの3本立て。
中学生が主人公、大人たちはのっぺらぼう。中学生時代、あの頃仲間とおばかなことをしては大笑いし、そしてまた何か分からない大きな影に畏れ、自分の行き先への苛立ったりもしたころ。大きなエネルギーといってしまえば単純すぎるかもしれないけれど。
大人になって少しずつそれらは昇華されてしまうものなんだなと過ぎてみると思う。最近心の底から大笑いしたことあったかな?大声だして叫んだことあったかな?もう戻れないし、戻ったらおかしいのかもしれないけど、私にもそんな時代もあったのだなぁと忘れないようにしよう。…と思った。
それにしてもオールナイトは疲れる。ヨガ行った帰りだったし途中いびきかいてたかも…よだれを垂らしていたよーな…。昼間3本立てだといいんだけどね。大人は気力も体力も衰えていく。

【映画】薔薇の葬列

2007-07-11

薔薇の葬列
ATGから目が離せない。
今日は松本俊夫監督の『薔薇の葬列』を観に近くの大学の視聴覚室に行く。13日には客員教授を務める監督の境界の解体と混成世界のリアリティと題した講義がある。
ふーむ、映画の主題はそういうことなのかぁ。オディプスの神話をモチーフに、倒錯された近親相姦の世界。結末はグロい感じもあり、全体に実験的映画過ぎて見るほうとしては集中しにくいけど、学生運動、ゲイ、マリファナといった60年代のアングラ世界が垣間見られ、17歳のピーターの姿も興味深かった。
ピーターって素顔と化粧後は別人と思うくらい違ごたわ。
それから気になったのはグレゴ役のフラメンコ梅路、誰?誰?誰??
関係ないけど
大学のキャンパスってやたら猫がいるとこ。猫を教室に入れないようにっていう貼り紙されてるくらい。車の下から5匹も6匹もでてきてびっくり。たむろっている学生たちもごろごろと猫っぽくジベタリアンしてた。

【映画】あしたの私のつくり方

2007-06-27

あしたの私のつくり方
大人になった少女たちにみてもらいたい…ってことで。
友達からは仲間はずれにされないように、親には良い娘を演じ、誰からも嫌われたくないと思う寿梨。
日南子はクラスの人気者だったけどちょっとしたことで一気に転落していじめられっこになってしまった。
そんな二人が携帯での物語のやり取りでお互いを投影しながら「本当の自分」と「偽物の自分」に気づき始める頃、思春期。
嫌われたくないからけなげに演じるその方法は
・奇数人のグループに合流
・朝は早く登校して友達とおしゃべりする
・登下校時はさりげなく真ん中をキープする
・密室であるカラオケは仲良くなれるチャンスなので絶対参加などなど。
オトナになった私にはくだらないけど、高校生のワタシには金言だったかもしれない。
オトナになった私はずるくも、ずーずーしくもなったけどそれでもいつもホントの自分でいるのは難しい。
お前は嘘がうまいから、行いだけでもよくなさい
は映画の中で出てきた太宰治の言葉。

【映画】金閣寺

2007-06-17

ATG.jpg
『ATG Film Exhibition NO.2』

昔、ウルトラマンタロウに出てた篠田三郎が吃音の溝口役。若かりしころの面立ちがTOKIOの長瀬くんぽかった。
三島由紀夫の原作。映画には三島の自決を思わせるシーンもある。
道に迷って何回も同じところをぐるぐる回っているようなどうしようもない空虚感が漂う映画だった。

この日はちょうど併設の大学のオープンキャンパスで、高校生らが屈託なさげに賑やかに大学内を闊歩していた。
期待感は大きければ大きいほど喪失感は更なり。
何を求めて大学に入るの?、よく見て、よく考えて…などと思うのはなんとかの冷や水かも。

【映画】トモロヲ・ナイト

2007-05-20

アイデン&ティティ MASK DE 41
ヲとかゑとかヱとかって字に目がいくワタシです。
田口トモロヲもその一人、名前はインパクトあるけど見た目は姿は平凡げな感じのお方。少しばかり仮眠をとって臨んだ映画は久々4本立。
監督作品の『アイデン&ティティ』
自分が何者でどこへ向かっていこうとするのか。先人に尋ねても答えは教えてもらえるべくもない。自分が自分自身を確認すること、それがアイデン&ティティなのさ。俺のあるべきところを探すこと、それは青春時代にやっておくべきことだったさ。
俳優としての作品、『MASK DE 41 マスク・ド・フォーワン』
松尾スズキや片桐仁も出てて、かなり良かった。
41歳の中年男性、家庭崩壊の一歩寸前&リストラの危機積み上げてきたものが脆く崩れようとする時叫ぶ「このままで終わってたまるか」。
ここ一番って時になにくそって思える人と、そのまま消沈する人の差はなにかねぇ。
あと2本は…ちょっと趣味じゃなかったけど田口トモロヲ、ますます気になるおヒトでした。

【映画】東京タワーオカンとボクと、時々、オトン

2007-05-09

東京タワーリーフレットに載っている節目がちなオカンとやさしく見つめるボク、二人が手をつないだ姿にキュン、松岡錠治監督の作品ってのもあって昨年末から待ち遠しかった映画。
その間TVでも演ってたけどオダギリジョーと樹木希林の親子関係が一番しっくりくる。後半のオダジョーはリリーフランキーそっくりだったし。
親から遠く離れた京都に住み、二人のオトコの子の母であるワタシは映画を見ながら現実との間を行ったりきたり。重なる部分はあるけれどいかんせん、『オカン』と呼ばれるのには修行が足りない。修行中のワタシは『京都タワーオトンとボクと、時々、オカン』ってとこで。

【映画】華麗なる一族

2007-04-30

華麗なる一族
4月は映画を観るチャンスがなかった。この映画も最終日にようやく観る事ができた。
最終日とあって滅多に並ぶことのないみなみ会館も階段から外までの列。
映画は途中休憩が入るくらい211分と私の苦手な長尺映画。昔見たイングリッシュペイシェントやガンジーも長かったなぁ。
でも、最近テレビでリメイクされ、昔のは誰がでてたんだっけと気になっていた。
リメイクのキムタクの鉄平はうーん、いいんだけどなんか一人目立ちすぎて無理があるなぁ。その点、本家映画の配役はしっくり来る。仲代達也の鉄平役をはじめ、お公家さん出で何も分からない風妻、実は…の月丘夢路、そして家庭教師の京マチ子二人のしたたかな感じはさすがー。鈴木京香ではちと弱い…
見終わって心地よかったかというと真逆、金融再編に絡んで閨閥に女性が利用されたり、女をばかにしてるんじゃねぇー!パンチパンチ爆弾
それにしても1974年には一之瀬 四々彦という工場長の息子役の北大路欣也が2007年には万俵大介ってのは時代の流れを感じますねぇ。

【映画】PASSION MANIACSマニアの受難

2007-03-22


1976年に結成された日本のロックバンド『ムーンライダース』去年4月の日比谷・野音でのライブをやメンバーの目指してきたオトを描いたドキュメンタリー。
『はちみつぱい』も『はっぴぃえんど』も都会っぽくってうっすらとしか知らないので何も語れないワタシではあります。がっ、
メンバーやあがた森魚とかエンケンとか高橋幸宏、パール兄弟のサエキゆうぞうといった30年経っても永遠の少年、ロックな50代のおっちゃんたちがざっくざく。
異性ながら、こんな風に年を重ねていきたいものだなぁと感じましたです。ハイ。

【映画】それでもボクはやっていない

2007-03-14

soredemo.jpg主演の加瀬亮という人、あまりよく知らなかったけどパッチギの時はオックスのヒデト役で出てたんだって。私の中ではめちゃウケタ。
さて本題のこの映画、電車痴漢の冤罪裁判がメインテーマ。
一度そのレールに乗せられてしまったら人権無視の留置場生活。裁判となっても検察、裁判官、弁護人それぞれの立場で、もはや事実や個人の正義などは無関係に利害関係で動かされていく。
無実≠無罪の理不尽な世界へ向かう。

疑われたその日から拘留され追い詰められていく主人公。救いは母と数少ない友人。
一貫して息子の無実を信じて闘う母役のもたいまさこには感動しちゃった。

裁判のいくつかのことを思った。
心証ということ
袴田事件しかり、元プロボクサーだから暴力沙汰をおこしかねないとか。いかにも…設定。サリン事件のときもそう感じた。今回もフリーターの男の子といたいけな女子中学生、中学生に肩入れしたくなる。時として人は思い込みで真実が見えなくなることもある。
空費される時間
この裁判、1年という時間が費やされている。その昔、友人が尊厳をかけて起こした訴訟も十数年かかった。裁判自体が生活のすべてになってさえなっていた時があった。
犠牲が大きすぎる裁判制度への周防流問題提起かな。

【映画】愛ルケ

2007-02-07

airuke.jpg愛の流刑地 略して愛ルケだそう。
渡辺淳一作品でR15指定だし…こそっと観にいきました。
寺島しのぶ豊エツの組み合わせはやっぱりいいねぇ。
しっくりっていうのはこういう感じだね。
寺島しのぶってオンナの業のかたまりって感じもよいよい。
渡辺淳一といえば、そういえば失楽園もみたよなぁ…。
心中する前に鴨鍋食べるシーンがエロチックな感じだった。
今回のこの映画も女は子供を生む道具みたいな発言した大臣に観せたいものだ。
オトコ オンナの性別は子供生産機だけじゃないよなぁなどと思いながら観ていると…
お隣の方、スースー寝息が聞こえたなぁと思っていたらにわかに本格的になってゴーゴー聞こえ出してそっちの方が気になって映画に集中できなかったわい。
映画の中の知ってるオンナもトナリの知らないオンナもコワイ!!
続きを読む

【映画】ゆれる

2007-01-12

2007-01-12_20-21.jpg
明日は仕事だけどどうしても見たくって、みなみ会館のアンコール上映に行ってきました。やっぱ行って良かった。
近くの東寺の五重塔のライトアップもきれい。
さて、観た映画は『ゆれる』、去年の作品。
あの橋を渡るまでは、兄弟でした。
香川照之とオダギリジョーの兄と弟
田舎を嫌い父と対立して都会でカメラマンとして華やかに自由奔放に暮らしているように見える弟。
田舎町で父のガソリンスタンドを継いで母亡き後家事もしているだろう、どちらかといえば地味な兄。
ゆれる.jpgお互いにやさしい言葉をかけながらも生き様がお互いを少し否定している。特に兄は弟に対して妬み、嫉みを抱き続けて、またそんな自分さえ否定しいい人を演じしてきたのだろう。
兄弟って近しいが故、心の中の苦しみを共有できない、弱い自分を見せたくない相手でもあるのかな。
やさしさは弱気の裏返し、そんな揺れる兄役の香川照之が時折見せる嫉妬のまなざしは怖いくらいだった。
事件の発端でもあり、二人の心の揺れを表す一本の吊り橋。turibashi.jpg
私の散歩コースのつり橋によく似てる。あの揺れは一人で渡るときもけれど対抗して歩いてくる人の思わぬ振動になれた今でもどきどきする。渡りきって再び硬い地面の感触に安心する。
つり橋はゆらゆら揺れて不安定なようだけれどそれでいて橋の均衡がとれているのかもしれない。

【映画】チーズとうじ虫

2007-01-04

チーズとうじ虫3.jpgチーズとうじ虫2.jpgチーズとうじ虫1.jpg
今年の映画初め。
昔見た『さよならみどりちゃん』と同じくナント3大陸映画祭の受賞作品。
ものがたりは
母親の看病のために故郷に帰ってきた娘は、母親の病気が治る奇跡を信じ、撮影を始める。そこでカメラに収められたのは、限られた命を精一杯生きる母と、高齢の祖母と何気ない日常風景。母親の死後、肝心なものがなにひとつ撮れなかったという空白感から、思い出を辿る祖母と自身の心情を記録していくというもの

今年初めての映画は予想以上に良かった。
映画を見終わって誰かが手をたたいた。前の席に座っていた初老の男性方も涙していた。それはこの映画が年を経た人が経験する肉親へのある種の気持ちを代弁してくれているからか。
ホームビデオで撮られているのであまりに内側からみてるかんじが感情をさらに移入させるのかも。

時間が経つにつれて、デフォルメされて在の記憶だけになって、忘れたくないのに風化していってしまう思いがある。それを残しておきたいと思うのは肉親のそれであればなおさらかもしれない。

【映画】キングス&クィーン

2006-11-18

キングス&クィーン
フランス映画。監督はデプレシャン。
映画のコピーは『人生は常に新しい!』だけどそこんとこはなんかしっくりこない。
過去との折り合い、自分のidentityを探るという辛い作業をして再構築はできるけど新しいわけではないんじゃないかなぁ…。
真っさらにはならない。色んな色の上に厚塗りで白い絵の具をのせられるだけだと思う。

主人公ノラ35歳。
自分自身では一所懸命に小器用に人生を生きてきたノラだけど
癌で亡くなった父親からは『お前は利己主義でエゴイスティックな女だ』という言葉を残される。自分が自殺に追い込んでしまった元夫、父親に預けっぱなしの子供、そしてもう一人の主人公マチュー・アマルリック演じる二番目の恋人イスマエルという共に愛し愛された4人の男との関係の中で少しずつ本当の自分が見え隠れする。
人は他者との関係性の中でこそが見えてくるのだとつくづく思う。

私には難しい映画だった。映画のあとに浅田彰・市田良彦のトークショーがあってフランス社会の家族問題や移民問題について語ってくれてすこーし背景とか分かることができた。無関係という関係、無関係だからこそできるきずなが新しい関係を作ると話されていた。
映画の中でイスマエルが言っていた。
『男はひとすじの道を 女は泡の中を生きる』泡の中を生きる…女の私は軽い反感を覚えながらも否めない。
イスマエル役のマチュー・アマルリックは滑稽なんだけど繊細な感じでとーってもよかった。

【映画】地下鉄(メトロ)に乗って

2006-11-01

メトロ.jpg11月1日は映画の日。
今月の映画初めはこれ!
主人公は三丁目の夕日よりこっちの方がはまり役だなぁと思う堤真一。
ぜーったいスーツ姿の方がお似合い。

お話は小さな下着メーカーの営業マン、その父は一代で巨大企業を立ち上げた人。父は良き家庭人ではなかった。粗暴なワンマン親父。
兄の死をめぐって父親を決定的に否定してきた主人公。
そんな彼もまた家庭人としては半分失格かもしれない。
会社の帰りに、地下鉄を降りて駅の階段を上ると、そこは・・昭和39年の東京だった。オリンピックの年。兄が死んだ日。
それを機に地下鉄がタイムマシンのようになって若い頃の父に出会う。
親もまた若いころがありそして劇的なターニングポイントがあった。
時代を遡りながら若い頃の父親の生き方に触れ徐々に父を理解していく。
親のフィルターを通してようやくトラウマから開放されて自分の父親像を確立していけそうな主人公。
親は当たり前のように昔から大人だった。
コミュニケーションのとりづらい間柄ってのもあるよね。
大げさにタイムマシーンといかなくても
子供の頃、理解できなかったことが大人になった今なら解かるってこと。
錯覚、誤解、勝手な思い込みで相手を決め付けちゃってること。
たまには自分の心に問いかけてみるのもいいかも。

















【映画】私の頭の中の消しゴム

2006-10-29

私の頭の中の消しゴム
今頃?という感じはなきにしもあらずやけど茨木のワーナー・マイカル・シネマズで5周年でワンコイン上映していて500円で映画が見れるなんて!といやしいわたしは飛びついた。

『Pure Soul〜君が僕を忘れても』がベースになっていて賛否両論あるらしい。私はドラマは見ていないので比較のしようがないけど。

彼女が若年性のアルツハイマーになってしまう。帰る道がわからなくなったりする。最近の出来事から崩れていってしまう。そして愛する人も忘れ、目の前で昔の男の名前を呼んだり大事な思い出も記憶も次第に失われていってしまっても愛し続けられる?
人はわずかな思い出だけでずっと愛しつづけられるんかなぁ?

わたしもこないだスーパーの駐車場で自分の車を見失って広い駐車場をぐるぐる行ったり来たりして探し回っていいようのない不安な気持ちになった。
辿り着けない不安感も嫌だけれど、アルツハイマーの人の病気が進行してさがしものすら忘れてしまうのは悲しすぎる。





【映画】Mögen Sie Kino?

2006-10-25

みなみ会館映画はお好き?
エネルギーが切れかかっているこんな時は映画に限る。
大概の映画はみなみ会館で観ることが多い。下がパチンコ屋さんなのも場末f(^_^;の娯楽の殿堂って感じで悪くない。集まってくる人もマニアックな人に見えてしまう映画好きの集まる映画館という感じ。

男はソレを我慢できない
今日観たのは『男はソレを我慢できない』
寅さん下北沢Ver.ハヤリの下北沢は良いけど、竹中直人、温水洋一、大森南朋等等好きな俳優さんばっかりで面白くないはずはないと思ったんだけど内容的にはくどかったかなぁ。例えればカレー作ってて醤油やらソースやらコーヒーやら入れて結局カレーじゃなくなって、何作ったんだろうって味のような…(わかりにくいなぁ)2作目、3作目になればこなれてくるかな。けど、映画の中で懐かしい唄聴け一瞬、中学生の頃にワープできてよかった。昭和45年頃に流行っていた『おんな占い』。初めて聴いたのは中学校の放送室。番長と呼ばれてた生意気ざかりのぼうず頭の中学生が口ずさんでいたっけ。その子は数ヶ月しか学校にいなくて顔も名前も忘れたのに、誰に聴かせるでもなく夕陽を背に窓枠に腰掛けて立てひざついて唄っていた姿が余程インパクトが強かったのか時々思い出す光景。
さて、みなみ会館のメンバーシップも更新、7枚チケットGetしたし、
ばりばり映画観るぞー\(*^▽^*)/

【映画】初恋

2006-09-28

初恋〜三億円事件の犯人は女子高生だった〜 ◆20%OFF!
1968年、万博ちょいまえ世の中少し浮かれた時代。
今でも鮮烈な府中三億円強奪事件。
今では宝くじの当選金と思ってしまうけれど、三億円という金額は想像もつかない大金に感じた時代。
強奪犯人は女子高生だったという映画。なんで彼女はそんな大胆な犯罪に手を染めたのか。

生きるのに下手な人がいる。そんなにまっすぐでなくても、そんなにとがってなくてもいい。
それは大人の言い分。
自分を必要としてくれる誰かのためにだったら何でもできると思えるほろ苦く青い時代。
あぁ、だからエンディングの曲が元ちとせの『青のレクイエム』なのね。ナットク。
青春、なんてことばは臭いけれど、やっぱりそんな多感な時代をどう生きてきたかがその人となりを決定する重要なファクターなんだなと思う。

それにしても宮崎あおいはかわいいなぁ。

【映画】ダメジン

2006-09-20

ダメジン佐藤隆太 ・緋田康人 そして温水洋一
日がな一日、「今日は何する?」とぼんやりと毎日夏休みのような毎日を過ごしている。
温水がよい。一番駄目っぷりがいい。
ラインの入ったジャージ姿も堂に入っているしそのジャージのポケットに穴が開いていて
やっとのことで手に入れたお金をぽたぽた落としてしまう。
人から預かったお金でハモニカを買ってしまう。
その昔、おじいさん二人が井戸の周りできゃっきゃいいながら追っかけまわしている姿
を見たことがある。その時は奇異に感じたけど忙しく毎日を過ごしている時、時々思い出す風景だ。
生産性なんてなくってもいいんじゃないかなぁ。シアワセにくらすってどんなことなんだろう。

【映画】ローズ・イン・タイドランド

2006-08-11

tideland.jpgポスターに惹かれてギリアムのローズ・イン・タイドランド観た。Uuuu-m!!!不可解也。
大人はイカレタやつばっか、父親と母親はヤク中でトリップしまくってる。あげく死んじゃう。
大人になった彼らはもはや自分の力だけでは空想、妄想もできないのだ。
子供は迷宮、幻想、脳内世界で生きていて、お友達は頭だけのバービーちゃんという
現代のアリスのおはなし。
たまにはこんな毒の効いた映画を観て頭のなかシャッフルするのもいいかも。
世の中説明つくこと、美しいことばかりじゃないし、それがまた面白いのだし。

でも私も子供の頃はこれほどでなくても現実世界と空想の世界のぎりぎりの折り合いでいろんな世界を楽しんでいたなぁ。
大人になって想像力が薄まってきちゃった。

【映画】ヨコハマメリー

2006-07-26

Mary-posterjpg[1].jpgポスターを観て気になっていた映画『ヨコハマメリー』
まるで仮面のようなドウランに真っ白な化粧、真っ白なドレス姿で戦後50年間横浜で娼婦として生き続けたメリーさん。
そんな彼女と関わってきた人達、特に献身的に援助してきたゲイのシャンソン歌手の永登元次郎のインタビューを中心にたんたんと綴られている。戦争は知らない。その後復興から生きてきた人の生き方も知らない。変わることのない彼女の姿が体言してくれていると感じた。
青江美奈伊勢崎町ブルース他

拒絶した人、受け入れた人、そして時代が変わっても自分を変えることのなかったメリーさんの生き様。観終わって考えさせられた。ころころ目まぐるしく変わる社会に順応させている私の方が無様な生き方をしているのかもしれない…。そんな奴らをメリーさんは厚塗りの仮面の下から笑っていたに違いない。それにしても映画の最初と最後伊勢崎町ブルースが流れる。嗄れ声の青江美奈じゃないのが残念だったけど…。

【映画】犬童一心監督

2006-07-06

ある大学の講演会に行ってきました。
無料…とあって開場1時間前に着いたけど既に長蛇の列。
めちゃ大勢の人で教室は立ち見も出るくらい満杯。そしてクーラーが効いてない…蒸し風呂の状態で4時間。ふぅー、サウナだぜ。
さて内容は講演と映画
講演は『才能の集合体としての映画作り』がテーマ
「ジョゼと虎と魚たち」の作品作りの裏側、(ジョゼの主役は池脇千鶴ありきからはじまったんですって)や監督として必要とされていること(プロデューサーや脚本家、スタイリスト、俳優の人選、見る目)
CM出身の監督で自分の事を会社員と言い、作品に対して『自分のとりたい作品ばかり作るのもつまんない。そういう人って飽きないのかなと思う。規定された中から自分の中のモチベーションを見つけるといった仕事もする。』とそんな脱力加減がいいと思った。
「メゾン・ド・ヒミコ」の上映。
内容はゲイの老人ホームでの人間模様。
主人公の勤める会社の専務役で出てる西島くん、いつもながらの漂々とした感じやる気のなさがいいです。ほんと演技がうまいのか下手なのか。どこまでが演技なのか不思議な人。
クラブのシーンで敏いとうとハッピー&ブルーの『星降る街角』尾崎紀世彦の『また会う日まで』のRIMIXバージョンかかっていたのにはやられたーって感じ。
講演の最後に好きな漫画家を聞かれ監督は楳図かずおをあげていた。あの方もそういえばホラーからコメディーまでこなし、あくなき狂気の挑戦者や。
犬童監督は映画界の楳図かずおやー by彦摩呂??
オダギリジョー/柴咲コウ/メゾン・ド・ヒミコ 特別版【初回限定生産2枚組】  ジョゼと虎と魚たち  14歳-FOURTEEN- 全20巻 楳図かずお/作

【映画】やわらかい生活

2006-07-03

やわらかい生活.bmp
ナンダカセツナイネ
寺島しのぶ主演今、旬の人だと思う。
35歳、仕事にがんばりすぎた女性が親、友人の死から精神のバランスを崩し少し世間からドロップアウト。自分探し中の彼女。

彼女の周りにはだめなおやじ、幼いやくざ、うかれたいとこ、都議会目指す弱気な友人がゆるゆるあつまってくる。
みなそれぞれ表にはだせない暗い闇を抱えている。そんな闇を共有する。
彼女の生活は不幸とも違う、かわいそうでもない、かっこ良くも悪くもない。うらやましいとも違う。
ガンバラナイセイカツ
いつも走っていなくていいと思う。周りから見たらでたらめでも自分が心地よいこと、よいものを少しずつみつけること。
ハシッテイテハミツカラナイ
寺島しのぶと豊川悦史が歌う尾崎の『ダンスホール』がよかった。
あたいがグレはじめたのはほんの些細なことなの…
一人でデジカメもってうろうろしたり、餃子あてにビールのむのは私との共通点。彼女のデジカメには力道山の銅像や観覧車。私のは京都タワー。
ほおずきをくちゅくちゅもんで鳴らしているとこがあって懐かしかった。
舞台になった蒲田の近くに昔、友達が下宿していて遊びに行ったことがあったのを思い出した。そんな友達もいつか疎遠になっている。蒲田にはいつかまた行ってみたい。

【映画】かもめ食堂

2006-06-27

かもめ食堂今日は映画を見てきた。
かもめ食堂。フィンランドを舞台にもたいまさこ、片桐はいりそして小林聡美の3人。
期待通りの作品、抗わない生き方、やわらかな暮らし方に共感そして今の私はどうであろうかと振り返る。相手によって自分を変えていないだろうか。自分の中心はどこにあるの?しっかりした根があればあとはふわふわそよいでいてよしと思えるハズなのに。私の根っこははっているだろうか?食堂で使われていたiittala の食器もオサレ。
井上陽水の『白いカーネーション』を口ずさむ小林聡美やエンドロールで流れる『クレイジィラブ』が懐かしくもあり心地よかった。
◆女性限定!1万円以上購入でポイント3倍! やっぱり猫が好き 2005 ◆20%OFF!  井上陽水/センチメンタル  大林宣彦DVDコレクション 転校生 DVD SPECIAL EDITION
---------------------------------------